自然の息吹あふれる森と地形を生かしたスキップフロアの家
有限会社 水野建設
芽室町・Tさん宅
東京での生活を通して、生まれ育った帯広の住みやすさを痛感したというTさん。子どもも十勝の豊かな環境でのびのびと育ってほしいと思い、家族でUターンを決めました。
帰郷後、芽室町郊外に家を持つ知人を訪ねたご夫妻は、丘陵地に広がる雑木林の豊かな緑と閑静な環境が気に入り、新築に向けて180坪の傾斜地を購入。同じエリアで当社が手がけた家を見学いただき、新築のお手伝いをさせていただくこととなりました。「私たちが思い描いていたのは、木を生かした温かみのある空間と薪ストーブのあるリビング。水野建設は薪ストーブを採用した住宅を多く手がけているので、ぴったりのパートナーでした。私たちが考える理想の暮らしがそのまま実現できると思いました」と、Tさんは話してくれました。
2021年4月に完成した新居は、敷地の傾斜に沿って3層構造に設えた住まいで、家族の暮らしの核になったのは天井現しのLDKです。木々が茂る庭を一望する大開口が設けられ、自然の移ろいが家族の団らんを彩ります。「キッチンに立つと、目の前が開けていて気持ちがいいんです」と、奥さんはご満足の様子。
また、子育てで忙しい奥さんに喜んでいただいたのが、1ヵ所で衣類やタオルの洗濯から収納までできる、水まわりの使い勝手の良さ。「毎日の家事がとても楽になりました。また、この夏は暑い日が続いていますが、新居は涼しくて快適です。水野建設の性能の良さを実感しました」と笑顔で語ってくれました。Tさんは、友人と一緒にDIYで外構や庭の整備をするのを今後の楽しみにしているそう。「手をかけるほどに、住まいへの愛着が増していきそうです」。
スキップフロアを下りるとトイレや水まわり、ウォークインクローゼット、寝室がレイアウトされたプライベートゾーンがあり、上がると子ども部屋という構成。シャープな鉄製手すりが空間のアクセントにもなっている
水野建設の提案で天井現しにしたリビング・ダイニング。素地仕上げの材と道産カラマツの床、大開口から染み込む木々の緑が、家族団らんの場に自然の息吹を運ぶ
Tさん念願の薪ストーブは、リビングの一角に設置。「家族で炎を囲める冬の訪れが待ち遠しいです」とTさん。壁には札幌軟石、床にはタイルを張った
対面式キッチンと一体となったダイニングは、配膳や片付けがスムーズ。ウォールナットのテーブルとベンチは、新築に合わせて材から選んだ特注品
庭の景色や室内が見渡せる眺めの良いキッチン。「気持ちよく料理ができるので、ここで過ごす時間が一番長いんですよ」
ユーティリティは、寝室への動線も兼ねている。空間に何通りもの機能を持たせることで、限られた床面積にゆとりを生み出した
洗濯機の横には、アイロンかけや洗濯物を畳むのに便利な造作カウンター、両開きドアを採用した小窓を設置
ガス式乾燥機や洗濯機も造作棚にすっきり収まるユーティリティ。乾いた衣類は隣接するウォークインクローゼットにすぐしまえる。アイアンのバーをつけたタオル収納も造作
1階にある洗面台は造作仕様で、トイレの手洗い場も兼ねる。子ども用の踏み台は大工の造作
白と木目を基調にした明るい玄関。上がり框の前には、小さな子どもが上り下りしやすいよう、低めの靴脱ぎ台を置いた
道産カラマツ板張りの外観が周囲の緑の景色に溶け込むよう
ゆとりある敷地に程よく既存樹を残しながら建てたTさん宅は別荘のような佇まい。家づくりの過程でやむを得ず伐採した木は、ストーブの薪として活用
床レベルの差から傾斜地を有効利用したプランニングが想像できる
晩秋の時期のTさん宅。室内の随所に配置した窓から四季の移ろいが伝わる