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札幌軟石の炉壁を設けた薪ストーブのある玄関土間。炉壁を介して2方向にアクセスすることができるのも便利
カラマツの無垢床や現しの梁、自然塗料で仕上げた内壁が織りなす心地のよいLDK。Aさんが長く愛用している家具もなじむお気に入りの空間に。Aさん宅はプロトタイプからほとんど変更はなかったが、暮らしに沿った細かなアイデアが内包されている
造作棚の下にエアコンを設置することで美観を保っている。通常はテレビ台に使われることが多いが、Aさん宅はお気に入りのインテリアを飾る場所として活用中
白レンガ調のクロスをあしらったキッチンは、造作のオープン棚にお気に入りの食器やアイテムが並ぶインテリア性の高い空間に。常備菜や買い置きが多いことから食品庫は3Dでサイズを確認しながら大きめに設定
乾燥対策に鍋に水を張ってお湯を沸かしたり、煮込み料理を楽しんだり。薪ストーブがAさんの冬の暮らしをより豊かにしてくれる
Aさん宅が立つ土地は市街化調整区域。調整や必要書類が通常よりも多く、水野建設の水野早智さん(写真中央)が申請関係に奔走したという。「お二人とも相談しやすくて頼りになって、安心してお任せできました」とAさん
仕切りのない水まわりを挟んで2つの個室を備えた北側のプライベートエリア。来客時に手洗いを使うときなどは、ロールカーテンで緩やかに仕切ることができる
窓の先に林が広がるAさんの部屋。ウォークインクローゼットとの距離が短いので、朝の身支度もスムーズ
道産カラマツ材を用いた平屋の外観とフェンスが落ち着いた雰囲気を醸し出すAさん宅。基本メンテナンスフリーで住まい手の負担を軽減してくれる
外物置を備えた造作仕様のカーポートが、カラマツ板張りの外観とマッチしている。玄関脇に設置した室外機にも、目立たないよう木製カバーを取り付けた

思い描いていた平屋の暮らしを
実現することができました

音更町 / Aさん宅

情報収集の中で目に留まったカラマツを使った木の家

 札幌で長くマンション暮らしを続けていたAさんが、生まれ育った十勝に戻ろうと考えたのは、交通の便が悪い場所で暮らすお母さんを思ってのことでした。

 自然豊かな場所で生まれ育ったAさん自身も、都会暮らしに窮屈さを感じていたこともあり、転居に向けて情報収集を開始。程なくして、比較的アクセスの良い立地に立つ中古物件を見つけることができました。リノベーションの必要性があったため、インターネットで依頼先を検討していたところ目に留まったのが「カラマツを使った木の家が私の好みにぴったりでした」という水野建設でした。

 当初検討していた中古物件は、地下に駐車場があるビルトインタイプで、親子二人で暮らすには持て余してしまう構造。外壁の傷みも激しく、リノベーションするには新築同様の費用がかかることが予想され、「だったら水野建設で自分の好きな家を建てよう」と、Aさんは気持ちを切り替えました。

 水野建設の協力のもとAさんが見つけたのは、アクセスが良く、スーパーや病院などの周辺施設も充実した理想の土地。同社のプロトタイプである「平屋プラン」を基本に家づくりを進めることを決めました。

丁寧なライフスタイルを形づくるプランニング

 水野建設のプロトタイプ「平屋プラン」は、仕切りのないLDKやプライベートとパブリックを分離した使い勝手の良さが魅力の約24坪のミニマルスタイル。持て余さないサイズ感とワンフロアで完結する平屋の暮らしを理想としていたAさんにとってはあつらえ向きのプランでした。

 Aさんが思い描いていたのは、のどかな自然の中で手づくりを楽しむ暮らし。ミシンでの手仕事や保存食づくり、冬は薪ストーブで煮炊きするなど、札幌時代では叶えることのできなかったナチュラルで丁寧なライフスタイルに憧れを抱いていました。

 そこで水野建設が提案したのは、玄関土間に大きくボリュームを割くプラン。「薪ストーブで煮炊きをするなら、土間にある程度広さを確保した方が使い勝手が良いということと、二人暮らしなのでLDKにボリュームを削らなくても良いということを考えて、プロトタイプよりも玄関土間を拡大しました。薪ストーブの背面には札幌軟石で設えた耐火壁を設けており、炉壁の役割に加えて外から入ってきた際の目隠しとしても機能します」と、同社の設計担当・水野早智さんは話します。

ナチュラルテイストの空間で薪ストーブライフを楽しむ

 北側に林の広がる自然豊かな場所に立つAさんの新居は2023年10月に完成。LDKはカラマツの無垢床と、Aさんが愛用するナチュラルな家具がなじむ心地のよい空間です。「3Dでプランを確認することができたので、食品庫のサイズや外からの視線を想定しながら窓の高さを検討するなど、細かな調整をすることができたのでとても安心でした。札幌と行き来しながらの家づくりでしたが、工事の進捗をLINEで細かに知らせてくれるので、現場に足を運べなくても状況を把握することができました」と、Aさんは振り返ります。

 高い住宅性能を誇るAさん宅のメイン暖房は床下エアコン1台。造作棚の下に設置したエアコンの暖気が床下空間を介して室内をくまなく暖めます。補助暖房としても機能する薪ストーブは、希望した機種は受注発注のため、今使っているのは代替機。「モルソーの2B classic CBというクッキングに特化した薪ストーブを選びました。カシワの葉やリスのレリーフがかわいらしいデザインで、到着が待ち遠しいです」と笑顔のAさん。「春になったら家庭菜園にも力を入れていきます」と、思い描いたナチュラルライフを満喫しています。

#道東
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