いつの日かを思い描き、デートはモデルハウス
恵庭市には、子育てを応援し、地域のコミュニティを図るための多目的な公共施設「恵庭市黄金ふれあいセンター」があり、木を効果的に使った雰囲気がとても気に入っていたというUさん。「どこの会社が手がけたんだろう?」と調べてみると郷土建設という社名が出てきて興味を持つようになりました。結婚の約束をする前から、デートコースにはモデルハウス巡りを入れるほど、お二人ともに家づくりには高い関心があり、奥さんは「小学生ぐらいの時は、『こんなカタチの屋根にしたいな』と夢を広げながら、家のチラシを集めるのも趣味の一つでしたね」と楽しそうに話します。片やUさんも学生時代から「いつか絶対に後悔しない家を建てるんだ」という思いを抱き続けてきました。
いい会社にはいい人がいる
同社が展開するモデルハウスへの訪問をきっかけに、ご夫妻は営業の鈴木さんと接点を持つようになりました。お二人が持った鈴木さんの印象は「この方は金勘定を優先するビジネスマンではない。決して押し付けがましいことを言わず、思いやりの感じられる人間的な方」ということでした。『いい人がいる会社はいい会社』という独自の物差しで、その人柄に納得し、土地探しから依頼することにしました。それも大開口のある家に向く広い土地という条件で。
郷土建設は、長年、地域に根を張って営業している地元企業ならではの同業者との横のつながりに加え、商工会の会合などを通じての異業種との交流も活発で、「どこそこの何坪ぐらいの空き地は、誰それさんが持ち主」という情報収集が得意です。
そこに暮らすユーザーのさまざまなニーズに対し、スピーディに的を射た対応をする地域工務店の底力には、ネームバリューばかりが大きな本州の企業では太刀打ちできません。
以前はガソリンスタンドとコンビニエンスストアがあった約400坪の長方形の土地があると社内で情報が上がってきて、Uさんへ連絡。「庭を見渡すような奥行きのある土地の形はまさに理想的で、話を進めることにしました。やっぱり地元の強みですね」と、郷土建設との出会いが間違いでなかったことを確信したそうです。
週1回の定例会議はミリ単位まで打ち合わせ
Uさんは家づくりにおいて、プロが使うような図面づくりのパソコンソフトを自在に操り、間取りはもちろんのこと、素材感や照明の明るさまでも反映するような図面をつくって打ち合わせに活用しました。庭の一部にミーティング用の現場事務所を設け、Uさん、現場監督の田中さん、建築家である石塚建築設計事務所代表の石塚さんが集合して毎週定例会議を行いました。「とにかくミリ単位まで突き詰めて、とことん話し合いました」とUさん。
イメージとしてご両親や兄弟、総勢15名の家族みんなが集まっても狭くないようなリビングが第一にあり、広さは60畳ぐらいほしいというものでしたが、その願いも叶いました。大開口の窓を挟んで高さがリビングと同レベルのウッドデッキから庭がグーンと広がっているので、屋外との一体感が感じられ、室内にいても開放的。この感覚、「毎日がリゾート気分」だとも。「家族が一緒に一つの空間で過ごす」ということも着目点になっており、仕切らずにロフトを設け、子どもたちの部屋にしました。そのロフトの下も、閉じることなくUさんの書斎にし、いつどこにいても家族の気配が感じられ、このプランは大正解だったそうです。
中泉社長は「Uさんの家づくりに馳せる熱い情熱は、私たちにとってもいい刺激になりました。期待以上のものを、感動していただける家を一緒につくり上げていくんだという気持ちで取り組みました」と、言葉のトーンも徐々に熱くなり、その横でUさんご夫妻は「満足していますよ」と、満面の笑顔でした。